together with global breathing

こころが動いたことを綴ります。永遠に地球が平和でありますように。

水と炎の国、熊本

熊本の南阿蘇に行ってきました。
長くなりますが、シェアとお願いを書かせてください。
 
このお引き合わせにたくさんの方々の声かけや温かい後援がありました。
真っ先にカンパをしてくださったスーパーバイザーのM先生、ありがとうございました。
アロマの資材を提供してくださったgattoの橋本先生、ありがとうございました。
個人でもボランティアを受け入れてくださった、みなみ阿蘇福祉ボランティアネットワークの皆さま、施設の皆さま、ボランティアでご一緒した皆さん、本当にお世話になりました。http://shienp.net/mfn 
ありがとうございました。
 
 
2016年4月14日21時26分、都内自宅で突き上げる鋭い地鳴りを感じました。天草に嫁いだ友人にメール。震源熊本市内のほうだと。
16日1時25分、さらに大きな地震が起きました。
昨年観光に訪れた阿蘇神社、車で通った道、どれも変わり果てた姿でした。
 
関東では熊本のニュースはあまり流れなくなってきていました。
永遠を彷彿とさせる水源や、柔らかな緑、澄み切った風と熱い大地のエネルギーを忘れることはなく「行くことになる」確信がどこかにありました。
 
専門職として老人保健施設やデイサービスに入りました。
 
5年前に運転免許証を返納した方「孫が車ほしいっていうから、やったんだよ」御年98歳。ダンディーな振る舞いにときめきました。
シミ一つない卵のような肌で「東京からいらしたの?あそこは政治の街ね。」と上品にころころ笑うお方もあっさりover 90。
私の履いていたタイパンツをしげしげと眺め「今日はまた違う柄でいいねえ」とニヤリ。女心をくすぐる熊本男児。
94歳の誕生会で恥ずかしがって写真をなかなかとらせてくれない乙女心。ピュアなハートがキラキラしていてこちらが幸せになりました。ろうそくを消す時だけ酸欠にならないか心配でした。。
 
サービスを利用されている方々へ、トクセン(タイ北部に伝わるほぐし療法の一つ)とアロマトリートメント(オイルを用いた優しいマッサージ)をさせていただく機会がありました。
 
利用者さんのお体に触れていて一番強く感じたのは「足るを知る」という感覚でした。
スタッフの方々の細やかな、でもおせっかいではない流れるような対応と、それに基づく信頼、ここは私の居場所、という安心、見知った人の顔、手作りの温かいご飯。
 
阿蘇の噴火も体験なさっている方々です。
激しく荒い天候ゆえに豊かな土壌と水源の恵みを享受し、まさに自然と共にある、凛とした歴史に触れた思いでした。
 
スタッフの方へもマッサージをしましたが、皆さま共通で感じたことは「健全性」でした。
お休みも家族や家の片付けに費やして自分の時間が取れていない方がほとんどで、それぞれに緊張やコリ、張り、浅い呼吸、疲労の蓄積は否めませんでした。しかし皆さんの体の芯には、種火のような決して消えない炎がありました。
 
このような状況にあっても、失われない「満ちた」感覚ってなんだろう、と若干混乱しました。それが自然の中で生かされている肌感覚なんだということに、ゆっくりと気が付きました。羨望です。
 
がしかし、2か月が経過して自覚的なぬぐえない疲労と、もっていきどころのない気持ちは、盆地に吹きだめていても仕方がありません。
 
外の風がふいてもいいな、と思いました。
 
ボランティアネットワークの立ち上げに入った小林さんは京都の方。全国からたくさんのボランティアの風がやってきました。
皆さんの個性的な風が、いろいろな色とにおいを伴って通り抜けていきました。
笑顔と、ひとときの憩いを残して。
 
私はこの風を、気が付かないくらいのそよ風のように、つなげていきたいと思いました。
 
 
これは個人的なことです。
そして読んでくださった方にお願いです。
 
利用者さん、スタッフ、現地の方、またそのご家族たち、への心身のケアとして、マッサージなどボディケアをできる人に声をかけて継続的に介入をしていこうと思っています。
 
 
そのために、確実に地元の方へ関わっていく
なんちゃってクラウドファウンディングを表明します。
 
関東から熊本へ行く時、一人につき交通費が飛行機だと往復で2万円ほどかかります。(荷物、予約時期にもよりますが)
車で来ていただく方のガソリン代、また、レンタカー代、など、ボランティアの足に、みなさまのお心をお願いしたいのです。
ボランティアは時間と技術を提供します。
 
災害援助資金として申請したら帰ってくる援助も公的にある地域もあります。それらもできるだけ活用していきます。
 
読んでくださった方々はすでに多大な援助をなさっている方ばかりかと思います。
もしまだだわーというかたがいらっしゃれば、ご支援いただけると大変ありがたいです。
 
急性期を乗り越えたあとに、細く長く誰かがかかわっていく、そういう緩やかな風を、これからのボランティアでもあたりまえになったらいいな。
忘れていないよという気持ちと
関わるボランティアも、南阿蘇の皆さまの健全な炎に触れることで
自分を照らすことができるようになる、そんな願いを込めて。
 
ご支援くださる方は、コメントを残してください。
個別でご連絡させていただきます。
 
 
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
 
 
7月4日、新月に寄せて。
 
 
光翠 拝
 
 

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