together with global breathing

mabulの光翠、こころが動いたことを綴ります。 永遠に地球が平和でありますように。

トレーニング備忘録②

とにかく起きられない。

体に従っていると昼夜逆転生活になってしまう。いかん。

いかんけどまた寝坊し、山に行くのにお昼出発。

 

 おなじみだったのに、久しぶりに大山。

お空の具合と伊勢崎についた時間、そして体力を考えても頂上は厳しい。

空の水筒を2本もって今回はお水取りを無理のない目標に。

あわよくば途中まででもいってみよう、夫婦杉ぐらいまでとか。

 

バス停で声をかけられたお婆さん、めっちゃイケてるカメラをさげ小さな滝を撮りに行くんだとか。

でもスマホで撮った作品を見せてくださった。滝、花、虫、・・スマホのほうがとりやすいんだろうなと。

家から見事な富士山が見える秦野にお住まいなのに

「山は嫌いなの~」と被写体にはしないんだとか。日常ですしね。

あれやこれや、バスに乗っている間に曇天から雨がこぼれてくる。

車内で合羽へ更衣。蒸すわ~でもなんだか肌寒いわ~。

 

終着駅では本降りのなか爽やかにお別れをして坂を上がる。

一緒に登り始める人はいない。

今日はご縁日でもなんでもない日。参道も静か。

ケーブルカーの駅を過ぎて里山の道をゆくころには蝉とカジカの声だけになっていた。

 

歩みは同じスピード、登りも下りも同じ、足の裏がしっかり大地をつかむように

息があがるたびに深呼吸をして胸郭を意識して使う

全麻ってどこまで呼吸抑制がくるのかしら、意識してできないことになるなら

どこまでトレーニングしておいたらいいのかしら、など取りとめのない思いがよぎっていく。

下肢の荷重がかかっている筋肉にも想いを馳せる。

連動する関節、筋、腱、ここをつかうとここがこうだな、という動きに集中していると

汗が垂れ流れてても気にならなくなりいつの間にかお不動さんの階下にいた。

 

最近好んで読んでいる不動経の御眷属さまにニコニコこんにちは。

雨の重みで頭をさらに垂れる紅葉にも優しくタッチ。

 

先客のご夫婦がいるだけで静かな境内は雨音に満ちていた。

汗と雨で内も外もずぶ濡れの私はさすがに上がるのはご遠慮し、脇で拝ませていただく。

どうもご夫婦がお護摩のご祈祷を依頼している様子でちょっと期待。

初めて雨降山大山寺護摩を間近にみることがかなった。

ご住職はお一人で法螺貝、太鼓、お経、護摩、などこなされていた。

そういう方法もあるのか、と目から鱗のことも心のノートにメモを取る。

護摩の最中から寺男(おばさんだったけど)がつぎつぎとほかの仏さんのお水など回収し始める。

思ったより時間がたっていて、お寺をしまう時間になるんだ、と時計を見て焦る。

 

護摩の終わりに退室し大山阿夫利神社へと向かった。

寺をでてすぐに霧に巻かれた。

これは雲?白いうねりのなか一歩上がるたびに白みが濃くなる。

その白さを一呼吸ごとに体に取り入れる。

しみじみと肺から血液へ溶けていく様子をイメージすると内も外もすべてが塗り替えられていくように思えた。

どんどん精気がみたされていく。

吐く息すら白くなりそうなのに、体はこんなにも熱を帯びて。

しろいしろい自分に循環されていくような快感が脳に走る。

取り込んでいるのに取り込まれている、境界のあいまいな世界へ踏み込む歩みが

しびれるような喜びに変わっていく。

何者でもないものになっていく、何者でなくてもいい、自然と顔がほころぶ。

 

遠雷が近づき、やはり雲の中なんだなという認識があった。

稲光は見えないけれどびりびりと産毛が立つような感じがする。

頂上の奥社には大雷大神がお祀りされている雨降山。

そう、この山はとことん湿っぽくて普通なのだ。

 

神社前の売店エリアに出た。

青山か清澄にありそうなおされカフェができていて子供があそんでいた。

若いおかみが小さな声で「お疲れさまで~す」という。

大山詣り~という登りが何本も連なっていて、お詣りが文化庁認定の日本遺産だということがわかった。

 

このころには下界は雲海につつまれ、まるで天空の神社。

雨も小降りに、ほどよい風が吹きおろし体を冷ましてくれる。

しかし見上げる山は雲に覆われまったく姿をみせてはくれなかった。

ちょうどこの高さだけが息継ぎみたいに雲の切れ間なのね、ありがとう、と。

 

参拝を済ませてからお水をいただいた。

緑龍の口からほとばしる、とろっとしてまろやかなロックウオーター。

うわー、生きかえるーと、ほどほど足腰の疲れに染みわたる冷水。

 

頂上への登山口で、次回お邪魔しますという約束をして本日はこれにて打ち止めとした。

 

 

なんで帰り道ってこんなウキウキなのかしらー、と足取り軽くぴょんぴょん石段を下りた。

滑る滑る、でもうれしい。ここまででも登れたことがうれしい。

 

石が飛んだ!とびっくりするくらい大きな艶のあるウシガエルヒキガエル

体の何十倍もびょんびょん跳ねて河原へ消えていくトノサマガエル

米粒大の?蛙もそれなりに蛙

一日で一年分ぐらいの蛙をみた。蛭も体温をさがすようにくるくる回っていた。

 

下山するたびに雨脚が強くなっていった。

街灯がともり夜のとばりが迫っていた。

 

 

そんなバス停50Ⅿ手前にリュックに帽子、だけど傘がない、そのビニール袋に穴を開けてかぶった奇妙なおばあさんが立ちすくんでいる。

問われる、「バス停はどっち?」。

 

その老婆のため早めにバス停にゆき、ヤンキー座りで煙草を吹かす運転手に時間を確認。

「16時に出ますよ!」

老婆は直視できないほど恐ろしい笑顔を浮かべ私についてきた。

そして同じ売店で違う野菜を買いバスに乗り込んだ。

 

町はゲリラ豪雨になっており、バス内で脱いだ合羽を着る意欲もなく

濡れることを楽しみながら遅延する電車で運ばれ帰路についた。