牛、豚、鶏、食肉になる家畜。
人の食物になるため一斉に飼育されている。
たくさんが一斉に飼育されている。密な飼育環境。
もし感染がわかったら殺される。
何千頭、何万匹、人の食卓にのぼらないという理由だけで屠られる。
美味しさを追及するために、
人の美味しいを、もっともっともっともっとを満たすために
その理由だけでこんなに育てて殺して、いいものだろうか。
いのちって大事だよって何も考えずに子供に言えるんだろうか。
言われて伝わるんだろうか。
小さな細胞から肉組織を作ることに成功。
食糧難のための開発は結構。
でもお腹に黒いものがずしっと横たわる感覚は
その前に考えたほうがいいことがあるんじゃないのかと問うてくる。
池田さんは
そんなことを考えていい、考え続けなさいと励ましてくれた。
そしてどんな考えがこの世にあってもいい、ということを思う。
考えて考えて、この方法しかないんだと、
こっちしか思いつかなかったんだと、それは仕方がないよ。
でもそうじゃないかもしれないと思うなら
同じことはもう繰り返さないで
いのちってなんだろう、を問いながら新しい道をさがしてゆきたい。