まずは風が
そして雲がうずを作り集まってくる
低気圧の予感
台風の前はドキドキした
なにか思いもかけないことが始まるのではないかというワクワク
言葉にならない不思議なきもちになった
手の届くところに未来があるような
そんな気圧の変化を体で感じる人もいる
「雨が降るまえはわかる。体がおしえてくれるわ。」
37年続いたペンション、大家族でのにぎやかな暮らし
引きも切らない全国からのお客さんを迎える喜び
全部なくなって、どうしていいものなんでしょうね、と。
あの日まではどこにも不都合のない元気な私。
あの日から病気のオンパレード。
「もう病院通いにも疲れました。なんのために生きているんでしょうね。」
先月のマッサージでは泥のように疲れ切っていた方。
ほんのわずかなタッチでも劇的に変わるのだが、繊細だからか気持ちが落ち込むのも早い。
こわれたものは、完璧にまったく戻ることがあっても
壊れた時を経た自身でうける印象や感じってまたちがう。
まったく同じ、っていうのはそういう意味じゃない。
予約の方がほっこり全て終了して、お茶を出していただいた。
さすがペンションのオーナー、
美しい花柄のティーカップセットでおいしい紅茶を入れてくださった。クッキーを添えて。
小一時間4人でにわか女子会。おしゃべりはとまらない。
そとは風がやんで雨が
永遠を告げるように降り続いていた