二度目の春。 覚えている限り川べりの樹木に淡い緑のベールがかかることから始まる。 新芽も葉も幹の太ささえ変わらないのに ほんのりと黄緑色の霞を被るように、呼応するように野鳥がベランダからいなくなるように ひたひたと飛脚の足音で春は巻き戻さずに…
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