一昨年、近くの踏切で土がむき出しになっているところが舗装され
シートをかぶせられた場所があった。
そこは早春にはつくし、この時期になると真っ白なハナニラからいろんな小花が次々に咲き乱れる、
私にはちょっとした花見スポットだった。
だから整備されたときはショックだった。
こんなところをシートで被う意味あるの?と思ったり。
近所の桜の巨木が二本もあった古き良き公園も、あっというまに最新式の開けた公園に変わっていった。それは3年前だっけ。
あの木陰で子供から大人までゆっくりした時間を過ごしていたのに。
土を深く掘って災害時の備蓄できるものを埋めて、砂利で覆う、
そんな土の匂いが全くしない公園ばかりになっている。
もとい、そんな愚痴を言っても仕方がないのだ。
今日のうれしい発見は、シートで覆われた土からにょきーっと花が咲いていたのだ。
スターオブベツレヘム。
外来種で球根が根づいたらあれよあれよと繁殖するので
あまり好まれていないかもしれないけれど。
フラワーエッセンスをかじったひとは見付けたら微笑まずにはいられない。
その完璧な六芒星とパワフルな存在感。
ほかの白い花とは全く違う遠い未来まで続くエネルギーを感じるだろう。
もうすっかりダメになっていたと思っていたよ。
冬を二回も越えて芽を出した。
おおったものを突き破って咲いていた。
これくらいの絶え間ない成長を自分の中に見ることができるだろうか。