together with global breathing

こころが動いたことを綴ります。永遠に地球が平和でありますように。

NAGANO STAY Vol 1

Day1
日の出前、忍び足でアパートを出発し新幹線で長野駅下車。寒い。
しなの鉄道に乗り換える。車窓からは千曲川
斜めに立つ樹木の先端で千切れたビニールがはためいていた。
最寄り駅は粉雪がちらり。JAの気温表示は2度。
受け付けは始まっており、第一陣へのオリエンテーションが始まっていた。
2-2というグループに入り、定年退職した地元の教師がリーダー。
浜松から来た高校3年生は5日目、
二十歳そこそこの若者は4日目、午前中だけの人、
など6名でブルーベリー畑へバス移動。
枝が目に刺さらないように避けながら中腰で行う作業。
泥土は20~40センチぐらい。まだ水分が多くどっしり。
根の呼吸を助けるため70センチぐらい同心円状サークルを作る。
ミミズや蛙がたくさんでてくる。こんな粘土にも、と和む。
めきめき天気が良くなって汗ばむ。
遠くに見える山並みは均一に冠雪。
腰をのばす休憩のときに目が休まる光景に長野だなあと思う。
持ち場がだいだい終わってリンゴ畑へヘルプに。
気温が朝から上がらないまま作業終了。
園主さんから大量にカットリンゴの差し入れ。
蜜がいっぱい!全滅じゃなかったのね!など興奮!
使ったスコップと長靴を洗い受付へ戻る。
温かいキノコ汁やリンゴが振る舞われていた。ありがたし。
濡らしたタオルで合羽を清拭し洗顔、トイレを済ませ帰路につく。

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Day2
早朝に目覚めてしまったため善光寺参拝。
こんなに清々しい寺だったっけ…と
静かな感動と興奮に包まれ般若心境を一巻。
ありあわせの朝食をすませ30分電車に揺られ受付へ。
やはり微妙に遅刻?第一陣を逃し本日は3年3組となる。
神奈川、東京、長野県内、など関東メンバー。
本日は桃の樹木の泥土ほりほり。
ヒゲネのでる下まで掘ると元気になる、
という人もいるが園主さんによって希望が異なるためそれに従う。
やたらとミミズに出会う。甘い汁の元に集まるのかしら?
この粘土質に穴をあけ空気の通り道を作り糞を出し微生物を呼び、
など命の連鎖を感じながら黙々とさらう。
根元が浅く10センチもなかったり、泥の侵入は場所による。
しかし山屋4人チームで10分もあれば3本の樹周りを整えられた。
第一陣のヘルプがあり午前中に予定業務を終了。
20分ぐらい歩いて移動し、約100名のボラが一斉に早弁となった。
青いビニールシートにグループごとにわかれピクニックの様。
じっとしていると曇天でも下から冷えてくる。
やがて次の赴任地が決まり、のそのそと芍薬畑へ歩く。
長野県中野市芍薬は年間生産量200万本の日本一(2015年報)。
園主さんは「諦めようと思ったけど頼めるなら・・。」
どうみても泥畑にしか見えない園地で
「見てもらえばわかりますが(ワカラナーイ!)この下に株があります」
ほうほう、では株がチラ見するまで掘るということですね、
と40センチは軽く堆積していたものの百人力であっという間に除去。
重機がやってきて、ネコが投入され、どけたものをさらにどける。
しかし泥土の行き場が未定で芍薬畑の一部を潰して置くことに。
果樹の泥は回収が可能だが、花などは受けつけてくれない、とのこと。
泥の処理にもお金がかかるから仕方がない、5月ころに咲くから見にきて、と園主さん。
今年は大切な友人に芍薬の花束を贈った。
来年は実際に咲いている花をみにこよう。
電車で帰るのは149人中たったの3人だった。

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Day3
昨日一緒に帰ったサヤカ・ヨーイチと同じグループになり芍薬畑へ。
昨夜突然本日つけで農ボラは終了とのことを聞かされ
依頼分が終わったことにしみじみする。
とにかく泥を出すことに専念した一日だった。
この地域の名産品であるえのきにはアイドルがいて、
そのファンである男性がランチの時にそのアイドルの歌をかけてくれた。
朝から全く気温が上がらないままさらに寒い。
動いていたほうが暖かいため作業にすぐとりかかる。
園主さんから芍薬について学ぶ。
越冬をあえて雪の下でさせる、厳しくしておいてこそ綺麗な花をつける、
など。「美しいものには手がかかるんだわ」と。
塩尻からきた剣道部の高校生、ヨーイチは鳥取から、
全国的な活動になってきています。
持てないくらい大量に小粒のリンゴをいただいて、
夕日に輝く山並みを見ながら東京へ。

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