名画座をみつけてからせっせと通っている。
「ホモ・サピエンスの涙」
https://www.youtube.com/watch?v=j66EKOZpShM
夢をつなぎ合わせたような詩情あふれる時間。
人間への慕情にあふれてる。
メイキングをチラ見した。手作りのセットがすごい。
拘りに愛情を感じる。丁寧な作業が美しい。
印象付けられたのは女子3人のカジュアルなダンスシーン。
カフェの戸口に立つ女性もリズムを取ってて
そうしたくなるよね!って笑顔になってしまう。
お客は館内に3人。
私たちもご一緒にーーーなどと心も浮きたつ。
希望を無くしちゃった、したいことがわからない、と
満員のバス内で泣くオジサンが沁みた。
わたしのなかのオジサンもちょっと困っているんだなってわかった。
さびれきった商店街の路上で野菜を売っているおじさん。
なんどなく前を通っては足を止めたことはなく
映画に間に合うように通り過ぎようとした。
あれ、自分では選ばないであろう購買意欲をあおる音楽がない。
代わりにバラ~ンとなぜか弦をはじく音色がして、エッと思うと
まさかのおじさんがギター弾いてた。おやまあ!
手作りお惣菜を売っているコンテナへ出向く。
元気なバイトのお嬢さんに会うのが楽しみ。
今日はハズレ。でも卯の花やおやきを購入。
家に帰ると卯の花の隣にあった白和えが入ってた。
同じ値段だからまあいいのかな。おやまあ~。
ベランダに野鳥の落し物が増えていた。
水でふき取り塩素を撒く。
結晶化したのでさらに水をかけ洗い流した。
やれやれとおもうとベランダの反対側に大きな落し物。
植物の種と緑の葉が濾されて出たばかり。まだ温かい。
いたちごっこだけど全く気がつかず。おやまあ・・。
カルチャースクール案内を駅でもらってきて
サツマイモやおやきで間食しながら眺める。
つくづく興味をそそるものはない。
習い事したいわけではなく、
人と関われる場を求めているんだとひとりごちた。
考え混むと真っ逆さまに自分から奈落に落ちてしまうので
朝の雪が溶けた屋根の向こうに見える峰々に誘われ
転倒以来自粛していた里山のほうへ散歩に出た。
いつもと逆パターンのルートを行く。
志賀高原のほうだろうか、
桃色に染まる雲がきっとピンクの雪を降らしていることでしょう。
誰ともすれ違わないのをいいことに
急峻なあぜ道にも突入し湿った落ち葉を足首まで踏み込みながら登る。
小鳥の声だけがする。
遠くに川の流れが車の行き交う音に紛れている。
西の空、天使の梯子は刻々と薄くなり
180度開けた街並みにもネオンが目立つ頃。
背後の観音寺から鐘が "おかえりなさい" と鳴らされた。
軽く道に迷いながら下山するころには
まあなんとかなるでしょう、と脳内モヤモヤは消えていた。