お天道さまが見ている
だから身を弁えて生きるように心がける
欠けたる身を知り
この身この今を
直向きに歩む
誰もが黒点を抱く白であるゆえに
真白に溺れず奢らず解離せず
内包する黒と共に来た
誰もが白点を抱く黒であるがゆえ
止めの一太刀を振り下ろせない苦悩を恥じ
内包する白と共にここへ
終わらない輪廻を回している
自虐史観ではなく
虚無主義でもなく
ひとつになるために
ふたつを選んできた
互いの窪みや隆起が無数にあることで
何倍にも可能性を広げ
あらゆる「ひとつ」の世界を模索する
ふたつの片割れが夢想するひとつの空
重ならない空が散らばる宇宙をそっとかき混ぜる
ぐるぐると巡る世界が溶け合うようなスパイスはどこにある
互いの正義を譲れないこころには
何が足りない
何が余計
ふたつが切望するひとつ
ひとつの孤独など想像もできず