together with global breathing

こころが動いたことを綴ります。永遠に地球が平和でありますように。

ホリーについて

柊の巨木。

樹齢(推定)700年。樹高約10m。

根元は数本が密集し成長した幹なので、合わせて周径は約3m。

日本に生えているヒイラギは

台湾やアジアに生えるモクセイ科。

 

西洋トチノキがホリー。モチノキ科。

フラワーエッセンスで使うホリーと一致するまで数分かかった。

それほど柔らかい雰囲気をかもしている存在だった。

クリスマスで見かけるホリーはとげとげの葉っぱに赤い実。

アジアのヒイラギは黒紫の実がなり、違う樹木とわかる。

よく見ると葉のつき方も違う。

 

この子は老木であり周囲に全く光を遮るものが無く

すくすくと成長したからだろう

葉は丸くつるりとし緑の色も薄く感じた。

 

鳥や動物に食べられた実の中に数個入っている種が

分散せず発芽し

風に負けぬようとげのある葉を茂らせ

絡み合って主幹同士で支えあう。

そのように生き延びようとする習性から生垣にも好まれたと。

 

または若い葉が食べられないよう棘で身を守るためと。

 

暗い場所でもしっかりと育つため

少しでも木漏れ日を求め反射させるため

とげをつけ葉をよじらせたと。

 

とげについてはいくつかの考察がある。

この子の根元からひょろっと出ていた葉には棘があった。

植物の生育に欠かせないのが光と水、

酸素と二酸化炭素、つち、寒暖、種の媒介者。

 

 

エッセンスのホリーは

こころの内に沸き起こる

ネガティブな感情が自己を苛むときに服用する。

外から守る(ウオールナット)のではなく

内からの刺激から守るため。

 

あちこちの方向にむけた棘のように

ちくちくとこころを刺す刺激は

バッチ先生をして

「普遍的な愛ではない全てのもの」と定義される。

 

悪意や嫉妬、復讐心、疑い、憎悪や怒りという

言葉にすらしない配慮を感じつつも

抱えていくにはあまりにつらい感情。

 

思考優位すぎて、考え込むことで必要以上に苦しみは大きくなり

その影響力に過敏になっている様とも言える。

 

ホリーの生育場所のように

こころの中は暗がりに支配され救いがない。

ゆえに光と闇を司どるホリーが響くのだと。

 

ブナ林の根元のように光がない場所でもホリーだけは育つ。

なんとしても生きていくという強い意志。

まだ幼い葉すら尖がらせ自力で身を守り

ねじらせた葉でわずかな光を集め

濃い緑の葉や

緑がかった幹ですら光合成のために照らす知恵。

 

この強さはこころを棘にさらすことで促され

白い花の甘く芳醇な香りで保護される。

このままでは不快な感情に飲み込まれてしまう、

気づきなさい、そして変わりなさい、という

光の中へ推し進められるような力強さ。

 

ホリーは煮沸法で作られるため

四花弁の雌雄両方の枝からとった花と数枚の葉を鍋で煮だす。

精神の深みへ届けるには

大地から立ち上がる炎が必要となる。

自我を越え無意識の変容に至らしめるため。

 

 

 

どうしてこのヒイラギに遭わされたのかを考えていた。

そして自分でも持て余す

激しくないけれど消えない不快さの理由も。

 

叶わないことがあるのは世の常でも

そこを飲み込んでいくにはしんどいな、という時に

苦しみを切り離してしのいできた。

 

知り合った臨床心理士の人にかつて言われ

検証し続けてきている解離について思い出す。

 

意識的に解離させているのであれば

回収できるものであっても

受容できないものを意識する前に捨て去り

まるで健康しかないようにふるまうのは不自然。

 

光だけしかないなんてありえない。

 

 

 

この出会ったホリーは(正確にはヒイラギ)

切り離したけれど決して離れていない感情を伝えた。

生々しくはなく、

ただあなたの一部としてありますよ、と。

丸い葉っぱを下からリフレクトされる雪の光に預けながら。

 

 

 

切望するけれど叶わないこと、

そこに留まることの苦しみがあること、

ゆえに失う自信と失うことのない悲しみ、

こんな要らないものを自分だと思うのはつらい。

その傲慢さも。

自己愛の極みも。

 

辛いなと思えたこと、

そしてここに居られたこと、

受け入れがたい気持ちを切り離さなかったこと、

それは逆にこころを落ち着け

自分の色が一層濃くなったような気持にさせた。

一歩、自己一致したような。

自信を取り戻すような。

 

要らないものと一体化することで

完璧だったはずの自分に染みがついているはずなのに

それがとても自分らしいということ。

 

 

 

叶わないこと自体は変わらなくても

どこか安心できている。

不完全さに。

 

 

 

ホリーが暗闇でひっそりと発芽し

何としてでも生き延びるために

葉を尖らせ捻じ曲げてまで光を求める生存への強烈な意志。

 

そして一本では生き延びられないために

互いに同族の者たちと絡み合い支えあう。

棘で幹や枝を引っ掛けあいながら

一団となって生きるに集中する強さ。

 

やがて光が豊かに手に入るようになり

成長し、成熟し、老い

少しの風や捕食にも耐えられるようになると

棘は役目を終えたように丸くなっていく。

 

光の中では怒りだろうが侮蔑だろうがあらゆる感情は明らかとなり

あるがままでしかないということを晒す。

どのような心であっても自分で在るしかないという事実。

真実は判断を必要としないことで誰も傷つけることはない。

 

 

慈愛をもってあらゆる感情を受け入れていく。

 

 

この大いなる寛容さは

キリストの物語ともリンクされ記されている。

磔刑にかけられたときに被った冠はホリー。

 

赤い実は滴る血。

白い四花弁の花は十字架を。純潔を。

緑色の意味は羨望と嫉妬、そして調和。

 

 

光の復活である冬至のあとにやってくるクリスマス。

その時から2週間だけ飾られるリースにはホリー。

 

 

 

節分を前にやってきてくれたホリー。

今年のエッセンスを選びたい、飲みたい思いに駆られていた。

愛と共感に思いを馳せ

エッセンスはじめといたしましょう。